投資やトレード方法は星の数ほど存在しますが、実際に好成績を残し、実現性が高い手法はと聞かれるとその数はかなり絞られてくると思います。
ファンダメンタルを利用した投資方法は大まかに分けると投資の神様と言われるWarren Buffett氏が実践する割安株（バリュー株）投資と、企業の成長が期待でき、株価が短期間に2倍、3倍に成長する銘柄を狙って購入する成長株（グロース株）投資になると思いますが、特に自分の性格などに合っていると思ったのは成長株投資。
成長株投資に関しては沢山の方が書籍を出していますが、特にMark Minervini氏とWilliam O’Neil氏が提唱する手法が大変興味深く、彼らの手法を実践して少しでも良い成績を残していきたいと思っています。
今回から始めるシリーズ記事では、自分の備忘録としての意味も含め、成長株投資で驚異的な成績を残しているMark Minervini氏の手法をかいつまんで少しづつ紹介していきたいと思います。
Minervini氏の投資手法の詳細については是非実際に書籍を購入してしっかりと咀嚼していただければと思います。
SEPAトレード法
Minervini氏の成長株投資手法は「Specific Entry Point Analysis（SEPA）」と言われ、まず、第1回目で紹介させていただきたいのは、SEPAトレード法のカギとなる５大要素。
一部の投資家の方は、会社の業績などを考慮したファンダメンタルズのみを重視して株価のテクニカルな動きについては軽視しがちな傾向にあります。
それとは反対に、一部のトレーダーの方は、 株価のテクニカルな動きのみを重要視して、ファンダメンタルズを疎かにする傾向があります。
Minervini氏は成長株投資で成功を収めるには、ファンダメンタルズと株価のテクニカルな動き両方を分析することが大事であると提唱しており、彼の長い投資生活の中で株式の売買のタイミングを図ることに注視してきました。
その中で開発された手法がSEPAトレード法であり、 SEPAトレード法は下記の5大要素から構成されています。
- トレンド：急成長株は、株価に明らかな上昇トレンドがある時期に現れ、トレンドは急成長の初期に見極めることが可能。
- ファンダメンタルズ：驚異的なパフォーマンスの局面のほとんどは、売上高、利益率、利益の改善によって働き、これらは急成長局面に入る前に起き、その改善は将来の予測として早くから示唆されている。
- 上昇のきっかけ：急成長株には、機関投資家の興味を引くレベルでの上昇のきっかけがある。
- 買い場：急成長株は、低リスクの買い場で驚異的な上昇をみせる機会を少なくとも1度は与えてくれる。
- 売り場：急成長株の特徴を満たした場合でも、すべての銘柄が上昇するわけではなく、資産を守るためには損切りの逆指値をおいて強制的に損切りする必要があり、適切な売り場を見極めて利益を確定させる必要がある。
次回以降のシリーズ記事では、こちらの5大要素について一つづつ紹介させていただく予定です。
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