2021年10月1日(2025年5月7日に変更)からアメリカの国内旅行で普通免許証が身分証明書として使えなくなるのを知っていますか?
従来、国内便へ搭乗する際にはパスポートを携帯しなくても、各州が発行する普通免許証を持っていれば、空港のセキュリティゲートを通過できました。
しかし、従来の普通運転免許証は2025年5月7日付で身分証明証として使えなくなり、代わりにReal IDと呼ばれる新しい身分証明証が必要となります。
背景としては2001年の同時多発テロがきっかけとなったそうですが、偽造免許証や不法入国者の排除を目的にReal ID法という法律が制定されたそうです。
州によってデザインは少し異なりますが、通常の運転免許証と異なり、右上に星のマークが入っているものがReal IDとなります。
Real IDの取得方法はそれ程難しくはなく、既に米国で運転免許証をお持ちの方がReal IDに書き換える場合は必要書類を揃えてDMVで申請するだけです。
私が住んでいるニューヨークでは、アメリカ市民の方は運転免許証とReal IDが一体となった身分証明証を取得可能ですが、一方、ビザでアメリカに滞在している方などのそれ以外の方は当該一体型の身分証明証は入手できませんので、運転免許証とは別にReal IDを入手する必要があります。
ニューヨーク州の必要書類の例ですが、現在の運転免許証、パスポート、Form I-94、及びSocial Security Number(SSN)カードもしくはSSNが記載された源泉徴収票(Form W-2)などとなります。
個人的に身分証明書を2つ携帯することになるので財布がかさばって嫌ですが、安全面を考慮したら仕方ないですね。
TSA公式ウェブサイト
ニューヨーク州Real ID申請ページ
コメント