近年、AI(人工知能)の分野では様々な進歩が見られ、その中でも自然言語処理の分野において、2022年11月30日にデビューしたChatGPTは注目を集めています。
ChatGPTはOpenAIによって開発された言語モデルで、基本的には無料で利用できる革新的なサービスとして注目を集め、豊富な情報とコンテキストをもとに対話を生成することができます。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれるモデルの一部で、大量のテキストデータを学習しています。
そのため、様々なトピックに対する知識や自然な文章生成が可能です。
ユーザーが与えたテキストに基づいて応答することができ、AIがまるで人間のように自然な質問応答、文章生成、対話の流れを理解する能力が特徴のチャットサービスです。
2022年11月の公開以降、回答精度の高さが話題となり、利用者が急増しています。
イーロン・マスク氏をはじめとした実業家たちが出資している人工知能の研究開発機関「OpenAI」により開発されました。
現在も改良が加えられており、2023年2月にはChatGPT-3.5がリリースされ、翌月2023年3月にはChatGPT-4がリリースされています。
ChatGPTのプラン
ChatGPTは、ChatGPT Plusというプラン名で有料プランがあり、利用環境によって月額料金が異なります。
プラットフォーム | プラン | 料金 | 機能 |
Web版/ アプリ版 | ChatGPT | 無料 | 基本的なチャット機能(モデル:GPT-3.5-turbo) |
Web版/ アプリ版 | ChatGPT Plus | $20/月 | 優先的なアクセス、高速で高精度のチャット機能(モデル:GPT-4)、Bing検索を踏まえた回答、拡張機能(プラグイン)の利用 |
ChatGPT Plusメンバーシップに加入すると、より高速で安定したアクセスが可能になります。
プラス会員は、待ち時間が少なく、長い文章を生成する際も優れたパフォーマンスが期待できます。
ChatGPTの特徴
多岐にわたる知識
ChatGPTは様々なトピックに関する幅広い知識を持っており、ユーザーが提供した情報に基づいて的確な回答を生成します。
柔軟な利用
ChatGPTは一般的な対話だけでなく、質問応答、文章生成、アイデアの出し合いなど、様々な用途に利用することができます。
学習可能
ユーザーが提供したフィードバックを元に学習を進め、より良い応答を生成するように改善されます。
ChatGPTの利用例
質問応答
ChatGPTは検索結果を超え、ユーザーの質問に対して理解度の高い回答を提供します。
アシストツール
ユーザーの作業をサポートするツールとして利用され、メールの起草や文章の添削などに活用されています。
教育
ChatGPTは学習支援ツールとしても使われ、複雑な概念の説明や質問に対する解説を行います。
ChatGPTの始め方
ChatGPTをPCから利用する際にインストールなどの複雑な手続きは必要ありません。
公式サイトからアカウントを登録した後、質問を入力するだけで無料で利用できます。
アカウント作成の手順は以下の通りです。
- 下記のChatGPT公式サイトにアクセスし、「TRY CHATGPT」からログイン画面に移行します。
- アカウントがない場合は「Sign up」を、ある場合は「Log in」を押します。初めての場合、「Sign up」から進めていきます。
- 登録はメールアドレスまたはGoogle/Microsoftアカウントを利用できます。メールアドレスでの登録の場合、8文字以上のパスワードの設定が必要です。後に電話番号の入力が必要となるため、Google/Microsoftアカウントを連携する場合は、支障のないアカウントを使用して登録することをお勧めします。
- 登録したアドレスにOpenAIからメールが送信されます。メール本文の「Verify email address」から登録画面にアクセスします。そこで名前と電話番号を入力すると、6桁の認証コードが含まれたショートメッセージが送られてきます。その認証コードを入力することで登録が完了します。
アカウントが作成されたら、まずは画面下の枠内に質問内容を入力し、送信してみましょう。
ここでは例として、ニューヨークの有名な観光地に関する質問を試してみたいと思います。
質問の答えが生成されましたね!
ChatGPTからは6か所も観光地を教えてくれました!
観光地の名前だけでなく、ちょっとした説明があるのも嬉しいですね。
このようにChatGPTは直感的に簡単に始められるので、是非お試しください!
ChatGPTで出来ること・得意なこと
- 一般的な質問対応:ChatGPTは様々なトピックに関する質問に答えることができます。歴史、科学、技術、エンターテインメントなど、広範な分野にわたります。
- 文章の生成:長文や文章全体を生成するのにも適しています。要約、説明、物語の進行など、様々な文体で文章を生成できます。メール文作成や企画書、プレゼン資料のひな形作成も可能です。
- プログラミング(関数、マクロ、Python等のコード生成):プログラミング関連の質問やコードの説明を行うことができます。ただし、具体的なコードの実行はできません。
- 日常会話:一般的な日常会話や相談に対する応答も得意です。感情や状況に合わせた対話が可能です。
- 知識の質問:歴史、地理、一般的な事実に関する質問に答えることができます。
- テキスト翻訳:日本語から英語に翻訳などが可能です。
ChatGPTでできないこと・苦手なこと
- 具体的な個人情報の取得: ChatGPTはセキュリティ上の理由から、特定のユーザーに関する具体的な個人情報やプライベートな情報の取得はできません。
- 実行可能なコードの生成: ChatGPTはコードを生成することができますが、そのコードの実行はできません。生成されたコードは確認し、安全な手順で手動で実行する必要があります。
- 専門的な医療アドバイスの提供: ChatGPTは医学的な専門知識を持っていないため、特定の医療状態や治療法に関する正確なアドバイスを提供することはできません。医療の相談は医療専門家に任せるべきです。
- 過度な悪意のある使用への対処: ChatGPTは適切な指導がない場合、悪意ある使用に対して脆弱である可能性があります。OpenAIは利用規約やモデレーションを通じてこれに対処していますが、完全に排除するのは難しい側面があります。
- 直近の出来事に関する質問への回答:回答はChatGPTの学習データの範囲に基づいており、最新の情報にアクセスするわけではありません。そのため、特に最新の出来事や急速に変動する情報については、信頼性に注意する必要があります。最新の出来事に関する情報は、信頼性の高いニュースソースや公式情報源から確認することが推奨されます。
まとめ
ChatGPTは、その柔軟性と高度な言語理解力により、様々な分野で利用されています。未来の展望として、より大規模かつ高度なモデルが登場し、対話型AIの進化が期待されています。
今回のChatGPTに関する記事はどうでしたでしょうか?
実は今回の記事はChatGPTを利用して、下書きを行い、少し手直しを加えた記事となります。
普段の記事よりも読みやすい、面白いというなどといった、皆様の感想を是非お聞きしたいので、DMやコンタクトフォームでご感想、ご意見をお送りいただければ幸いです。
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