コロナウイルスが世界的に広まり、感染予防にマスクを着用することや消毒液を使用することが一般的となりました。
コロナウイルスが流行り始めた頃はマスクや消毒液の品薄が続いていましたが、最近ではどこのお店にも在庫があり、普通に購入できるようになってきたかと思います。
さて、マスクや消毒液の購入費用になりますが、2021年3月26日付で米国税務当局(IRS)がコロナウイルスを予防するために購入したマスクや消毒液の購入費用を医療費控除の対象として取り扱うことができると発表しました。
IRS Announcement 2021-7
https://www.irs.gov/pub/irs-drop/a-21-07.pdf
医療費控除として取り扱う方法
2020年1月1日以降に購入した商品が対象となりますが、医療費控除として取り扱う方法は2種類あります。
確定申告書上で項目別控除として報告
マスクや消毒液の購入費用は、確定申告書上で適格医療費(Qualified Medical Expense)として取り扱うことができます。
適格医療費とは医療費が調整後総所得(Adjusted Gross Income)の7.5%を超えた場合に控除対象となる医療費です。
こちらの医療費は、雇用主や保険会社による払い戻しを受けていない費用のみが対象となります。
税優遇措置のある医療費専用の積立口座から拠出
雇用主がHealth Flexible Spending Accounts (Health FSA)やHealth Savings Accounts (HSA)などの税優遇措置のある医療費専用の積立口座を提供している場合、マスクや消毒液の購入費用をこれらの口座費用から拠出することができます。
注意点
なお、これらのマスクや消毒液の購入費用はアメリカで医療費控除対象となりましたが、現時点で日本においては医療費控除として認められていないようですのでご注意ください。
コメント