今週の気になるニュース(6/28/2021-7/4/2021)

雑記

ついに今年も半分が過ぎてしまいましたが、この半年を振り返ってみて皆さんどのような感想をお持ちでしょうか?

今年は新型コロナウイルスのワクチンの接種が世界的に広まり、ニューヨークでは元の生活のような活気が戻りつつあります。

私は一年の初めに目標を立てるのですが、わりと順調にマイルストーンとなる小さな目標を達成してきているので、出来ればこのまま年度末までいろいろな挑戦を続けていきたいです。

さて、今週も個人的に気になったニュースを紹介させていただきます。

ニューヨークの家賃事情

6月23日、ニューヨーク市の家賃ガイドライン委員会は、2021年10月1日以降に開始する1年間のリース契約について、最初の6ヶ月間は家賃を凍結し、その後の6ヶ月間は1.5%の値上げを認める案を可決しました。

新型コロナウイルスの蔓延でマンハッタンの家賃相場は全盛期と比べてかなり低くなっていますが、現在の経済状況を顧みて、しばらくは家賃の急な上昇に悩まされることは無さそうです。

Roth IRAで億万長者?

PayPalの創業者であるPeter Thiel氏が税優遇口座のRoth IRAの制度を利用して約50億ドルの蓄財に成功したと非営利報道機関のProPublicaが報じました。

Roth IRAでは、年間$6,000の枠の中で購入した株式などを59歳半まで保有しておくと、期間満了時に投資した資産が非課税になるという仕組みになっています。

つまり、Peter Thiel氏は当該年齢になるまでRoth IRAの口座から資産を引き出さなければ、税金を一切払うことなく50億ドルを手にすることになります。

ProPublicaによると、Peter Thiel氏が1999年末にRoth IRA口座に保有していた資産額はわずか約$1,700でしたが、その翌年には約380万ドルと成長を遂げていたそうです。

その秘密は、Peter Thiel氏がRoth IRA口座を通して購入した株式にあります。

Peter Thiel氏が購入した株式は一般に株式が取引される上場前のPayPalの自社株式でした。

そうです、Peter Thiel氏はRoth IRAを通して上場前の170万株のPayPalの自社株を一株あたりわずか$0.001、つまり$1,700で購入したのです。

7月4日本日付のPayPalの株価が$290.24なので、自社株だけで単純に持ち株数を掛けて5億ドルもの利益を得ていることが分かります。

さらにすごいことに、Peter Thiel氏はこれらの資金を元手に他の上場前のスタートアップの会社に投資をして自社株の錬金術と同じように利益を得ていることです。

上場前に購入したスタートアップの株価は上場後に跳ね上がります。

これがPeter Thiel氏が現在50億ドルをRoth IRAで保有しているカラクリになります。

これを聞いて自分も上場前のスタートアップに投資してみようと思う方もいるかも知れませんが、現行の法律では、未上場の株式に投資するためには、100万ドルの資産を保有しているか、年間$200,000の収入を2年間保っている必要があります。

アメリカではこのようにお金持ちがさらに巨万の富を非課税で得られるシステムがあるので、貧富の格差が広がっていく一方なのも納得が行きます。

一般的な個人の投資家にとっては敷居が高いかもしれませんが、もし上記の条件を満たしている場合には、Roth IRAを通して上場前のスタートアップに投資してみる価値は十分にありそうです。

Zoomがリアルタイム翻訳実現のためにスタートアップを買収

6月29日、Zoomは機械学習によるリアルタイム翻訳機能を開発しているドイツのスタートアップ企業、Karlsruhe Information Technology Solutionsを買収することを発表しました。

昨今新型コロナウイルスの流行が拍車を掛けてリモートワークが主流になりつつありますが、これまで海外現地へ出張して取引などを行っていたものが、取引先と実際に会うことなくオンラインで会議することも増えています。

このような他言語を使用する取引先との会議においては、英語が話せる、理解できる方の出席が必要でしたが、このリアルタイム翻訳機能の技術を使用して、近い未来には両者が母国語で話して会議を進めることが一般的になりそうです。

空飛ぶクルマの飛行実験成功

6月30日、空飛ぶクルマを開発しているKlein Visionは、試作機の飛行実験で35分間の飛行に成功したと発表しました。

同社の発表によると、これまでに40時間以上の飛行実験を行い、高度は約2500m、最高巡航速度は時速190kmを記録しているようです。

実用化にはまだ時間が掛かりそうですが、Back to the FutureなどのSF映画で観ていたあこがれの空飛ぶクルマに乗れる日もそう遠くなさそうです。

ちなみに現在の日本の法律では空飛ぶクルマを運転するためには自動車の免許に加えて、様々な航空関係の免許が必要になるようです。

結構敷居が高いですが、この空飛ぶクルマに自動運転機能のテクノロジーが合わさったら一般への普及も高まるかもしれません。

Slackに雑談機能追加

6月30日、ビジネス用のメッセージングアプリを提供するSlackが、リモートワークでも同僚と気軽に雑談できる新機能を発表しました。

新型コロナウイルスが世界的に蔓延してから在宅での勤務が増え、かつてオフィスで何気なく行っていた同僚や上司と雑談する機会が少なくなってしまいました。

特に新入社員やインターンにとっては、このような雑談する機会はチームに溶け込む上で非常に重要な役割を担っていると思います。

また、ちょっとした質問があってもリモートワークだと相手の状況が分からないのでコミュニケーションが取りづらいことも多々あります。

Slackが発表した機能では、トークルームに入ることで、参加者と雑談することが可能になるようですが、使用する企業の風土によってはまだコミュニケーションの敷居が高そうです。

ツールもそうですが、企業やチーム全体として前向きに雑談を捉えていくことが新入社員やインターンの不安を取り除くことや職場環境の改善に必要となるのかもしれません。

中国におけるビットコインのマイニング禁止による影響

中国では5月19日に仮想通貨に関連する取引の取り締まりが強化することが発表され、それに伴い銀行における仮想通貨関連の取引が一切禁止されました。

これに加え、中国政府はマイニング禁止の方針を打ち出しており、このためマイニング業者が機器を投げ売りしたり、海外へ逃げ出すことを画策するなどして、中国国内のマイニング業界は壊滅状態に陥っているようです。

中国はかつてビットコインのマイニングで世界シャアの50%以上を占めていましたが、仮想通貨の投機的な取引が広がったことを受けて、金融リスクを回避するために取り締まりを強化したかたちになります。

世界初の培養肉生産施設が誕生

6月23日、イスラエルの食品技術企業であるFuture Meat Technologiesが世界初の産業用培養肉生産施設を開設したことを発表しました。

同社は、動物を飼育、繁殖させることなく、また遺伝子組み換え作物を使うこともなく、動物細胞から肉を直接生産するための流通プラットフォームを開発している食品技術会社とのことです。

発表によると、こちらの施設では、1日に500kgの培養製品を生産する能力があり、この量は5,000個のハンバーガーに相当するそうです。

現段階で鶏肉、豚肉、ラム肉は生産可能な状態で、牛肉もまもなく生産できるようになるとのことで、このプロセスでは従来の食肉生産と比べて、温室効果ガス排出量を80%削減、土地の使用量を99%削減、さらに淡水の使用量を96%削減できる見込みのようです。

培養肉が商品として販売されるのは2022年を予定しているとのことですが、実際に食べてみたいかは微妙なところです。

AIによる新しいがん診断が大規模テストの段階へ

血液検査でがんを診断する技術の開発を行うアメリカのGrail社は2020年にAIを用いて50種類以上のがんを検出できる血液検査を開発したと発表していましたが、6月24日の発表で2021年の秋には14万人規模の大規模なテストも実施すると報じました。

同社は治療できる可能性が高い早期の段階でがんの4分の3を検出することを当面の目標にしているとのことです。

食レポ:Harbs

今週ご紹介するのは日本の名古屋発祥のケーキカフェ店Harbsです。

実は私は最近このHarbsにほぼ毎週末行っており、写真右のミルクレープを頼んでいます。

ただ、今回初めて注文したのは、写真左のランチスペシャル。

ランチスペシャルでは好きなサンドウィッチが選べ、サラダとコーヒーまたは紅茶、さらに本日のケーキが付いてきます。

やはり日本のお店で出される料理は安定して美味しく、どの料理も大変満足しました!

ただ、ランチスペシャルで付いてくるケーキはいつも単品で頼んでいるケーキの3分の1ぐらいの大きさなので心構えが必要です。

ケーキ屋さんなので、どのケーキもオススメしますが、結局はミルクレープに落ち着いてしまいます。

Harbs
198 9th Ave, New York, NY 10011
その他複数店舗あり
Mon-Thu, 11:00 AM - 6:00 PM
Fri-Sat, 11:00 AM - 8:00 PM

あとがき

今週は会社の夏季休暇に合わせて旅行に出ており、またまた更新が遅れてしまいました。

7月4日は独立記念日で、この日には花火大会が全米で開催されていますが、今年は公園でレジャーシート、ブランケットの上に寝っ転がりながら観る花火は最高に綺麗でした!

この1週間が皆さんにとって良いものとなりますように!!

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